「ぼくこのデッキしか持ってないの…」
って人も安心してGet Into Legacy!!!!!

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原文
http://www.channelfireball.com/articles/the-best-way-to-win-in-legacy/
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レガシー必勝法
By Reid Duke // 29 Apr, 2014

時間を元に戻せるとしたら、過去の自分に何を言ってやりたいでちゅか?
「勉強がんばれ!」
「お金は大切にしろ!」
「機会があるうちに彼女を誘え!」

おまいたちと同じく、昔のおバカなライダーラビット(※訳注:Reidのハンドルネームね)には言ってやりたいことがたくさんあるんでちゅが、今は特に一つ思ってることがあるでちゅ。ぼくちんはレガシーで勝つ方法を教えてやりたいでちゅ。どうやってデッキを組むかとかトーナメントを乗り切るかとかじゃなくて、どうやったらレガシーで長い間勝ち続けるかという意味でちゅ。ぼくちんは、5年前にこの記事を読めたらなぁ、と思って書いてるでちゅ。

その秘訣を誰かがぼくちんに教えてくれたとして、どのくらい熟達できたものか、あるいはどのくらい時間を節約できたものかなんて、誰がわかるもんでちゅかって?レガシーで勝つってのはそんな単純なことなんでちゅ!でもそれを言う前に、ぼくちんがほぇえ~ってるプレイヤーを紹介させて欲しいでちゅ。

U/W/R Miracles - Joe Lossett

Lands
4 Flooded Strand
2 Plains
4 Island
1 Mountain
2 Mystic Gate
4 Scalding Tarn
1 Arid Mesa
2 Karakas
2 Tundra
1 Volcanic Island

Creatures
3 Vendilion Clique
1 Snapcaster Mage
1 Venser, Shaper Savant

Noncreature Spells
4 Terminus
2 Entreat the Angels
3 Jace, the Mind Sculptor
1 Spell Pierce
4 Counterbalance
4 Sensei’s Divining Top
1 Counterspell
4 Brainstorm
4 Force of Will
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
3 Swords to Plowshares

Sideboard
2 Wear // Tear
1 Supreme Verdict
2 Rest in Peace
1 Entreat the Angels
2 Flusterstorm
1 Relic of Progenitus
1 Venser, Shaper Savant
1 Sulfur Elemental
1 Spell Snare
1 Pithing Needle
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast

ぼくちんはJoe RossetをSCG Openのレガシー界隈でしか知らなかったでちゅけど、彼がそこで大御所だというのは信じて欲しいでちゅ。レガシーにおける彼は一貫して一流の成績をおさめており、この前のシャルロットSCG Openのインビテーショナルでもスイスラウンドを8勝0敗で駆け抜けたでちゅ。ぼくちんがインビテーショナルにむけての準備をする場合のチェックリストには、たいていの場合、デルバーデッキに勝てるん?ショーテルに勝てるん?コンボ・エルフに勝てるん?Joe Rossetに勝てるんんん?ってことが載ってるでちゅ。

きっとみんな、ぼくちんがおおげさに言ってるとか極端に言い過ぎてるって思ってるんでちょ。大問題なのは、SCGオープンでの優勝とかトップ8とかいう莫大な戦績に加えて、Lossett氏はレガシーで対戦するたびに毎回ぼくちんを負かしてもいるってことなんでちゅ。

Joe Lossettはどうしていつもいつもレガシーでそんなに優勢であり、とりわけぼくちんに対してはオラオラなのでちゅか?「クソ運が悪かったから」とか「彼は史上最高のマジックプレイヤーだから」とかまで様々な範囲の言い訳が考えられるでちゅ。でも、これらのどの言い訳にも完全には納得も満足もしようとしない僕ちんがいるんでちゅ。Joeとぼくちんの個人的な対戦履歴をもっと深く掘り下げてみるでちゅ。

・2012年9月、Reidミラクル対Joeミラクル:Joeの勝ち
・2013年1月、Reidジャンド対Joeミラクル:Joeの勝ち
・2013年10月、Reidコンボ対Joeミラクル:Joeの勝ち
・2014年3月、Reidリアニメイト対Joeミラクル:Joeの勝ち

ぼくちんがクソミソにボコられてるってこと以外の、明らかな事実におまいたち気付いたでちゅか?

複数年にわたるトーナメントの間、Joeは使うデッキを変えてないでちゅ。もし、ぼくちんとJoeがこの期間に同じ回数だけ試合をこなしたとしたら、ぼくちんは自分のデッキで1回も経験を積んで無いのに、彼は彼のデッキで5回から10回もの経験を積んでいるってことでちゅ。そりゃ僕ちんの方がボコボコにもされるでちゅ!ぼくちんが一番やわらかい水蓮の葉に飛び移ろうとする残念なちびカエルだとしたら、Joeは自分ちのダムを悠々と歩き回るビーバーでちゅ。

レガシーの必勝法とは、一つのデッキにこだわってそれをマスターすることにあるんでちゅ。Joe Lossettはそれを知っていて、このフォーマットではぼくちんが最も恐れる唯一の対戦相手となったのでちゅ。たぶん、ぼくちんもいつの日か彼と同じくらいミラクルを使えるようになるだろうけども、彼には周回遅れの差をつけられてるでちゅ。


なんで一つのデッキにこだわるのか?

トーナメントへの準備には、デッキを選ぶ、リストを調整する、練習する、という3つの段階があるでしゅ。トーナメントに向けての準備に時間を費やでばご褒美もあるでしゅけど、そのご褒美はいつももらえるとか絶対もらえるとかっていうものではないでしゅ。これら3つのカテゴリーの準備に時間を費やすことのご褒美は、フォーマットによって、トーナメントによって、デッキによって、プレイヤーとしてのおまえら自身によって、異なるものなんでちゅ。

場合によっては、正しいデッキを見つけることが調整したり練習したりすることによるご褒美をはるかに上回ることもあるでしゅ。ぼくちんがスタンダードで3ターンキルできる秘密のコンボ・デッキを発見したなら、そのデッキをバカみたいに回すほうが、確立されたデッキを極めるよりも、うまくやれるチャンスがあるでちょうね。同様に、うちのFNMでは10人のプレイヤー全員が黒単を使うんだって僕ちんが知ってたなら、[White Knight]sと[Hand of Honor]sと[Devout Lightcaster]s(※訳注:全部プロ黒の生物な)をデッキに詰め込んどくことさえわかれば、あとは楽勝でちゅよ。

しかしながら、近代のMTGにおいては、そんな好機はまず訪れないでちゅわ。情報があまりに急速かつ効率的に共有されるせいで、秘密はさして長い時間を秘密のままにしてもらえないんでちゅ。WotCは、カードのデザインの仕方や禁止リストの管理にはとっても気を使ってるんでちゅから、抜け穴は先回りされてふさがれており、そういう好機が乱用されるのを防いでるんでちゅ。さらに言えば、マジックは単純に、食い物にされるような弱点がほとんど無く、他のデッキを食い物にするようなぶっ飛んだ方法も少ない、公明正大なカード・ゲームの方向に進んでるんでちゅ。

したがって、ぼくちん自身のゲームへの姿勢は、トーナメントへの準備にあった調整と練習という後半の2つに、なおさらに焦点を当てたものとなるんでちゅわ。自分自身のデッキについて知っていてサイドボードとプレイイングの効率的なやり方があるっていうことこそ、構築のマジックにおける必勝法だとぼくちん気づいたんでちゅわ。それだけじゃなく、プレイヤーとして成長する最高の方法でもあるんでちゅ。ぼくちんがマスターしようとして信心を捧げたいろんなデッキが教えてくれた教訓は、ぼくちんはデッキもフォーマットもこの先めげずに続けることができるってことでちゅ。


レガシーでは何が特別なのか?

レガシーのカード・プールはスタンダードのよりも10倍は広いでちゅ。これってつまり、カード2枚の組み合わせの数なら100倍以上で、デッキに入り得るカードの組み合わせ方の数は分けがわからないくらいあるってことでちゅ。もしおまいたちが、ぼくちんのCFB:Pantheonみたいなプロ・チームに、一ヶ月という時間でレガシーを「解明」してくれって言ってきたら、ぼくちんたちは現在の確立されてるデッキを全部試したり、一つずつを個別にそれ以外の全部のデッキと戦わせたり、サイドボードをうまく調整したり、あるいは自分自身のアイディアなんかも盛り込んだりしないといけないんでちゅから、相当困ったことになるんでちゅわ!

レガシーを最高の競技水準でやることなんてあんまり無い(全く無いと言ってもいい、おまいらの意見にもよるけど)っていうのも問題でちゅ。スタンダードとブロック構築に向けるのと同じくらいレガシーにも力を入れてるプロ・チームなんてないでちょ。フォーマットにおけるすごい数の可能性があるのに情報量(あるいは質)が少ししかないせいで、レガシーが「解明」されるとか他のフォーマットみたいに均衡がとれるに至るとかなんて、相当ありえないことのように思われるでちゅ。レガシーは、現在もそして多分これからも、ほとんどの部分が予測不可能なのでちゅ。

これまでぼくちんが言ってること全てを通して一番大事なことは、単純にレガシーのデッキは多すぎるってことと、どのデッキもトーナメント領域においてそんなに大部分を占めたりはしないってことでちゅ。おまいたちは、FNMには10人の黒単プレイヤーがいるんだ、みたいな状況に直面することは絶対ないでちょう。いつか誰かが「ぶっ壊れた」デッキを見つけるかもしれないけど、むかつきストームとかドレッジよりいいものが本当に手に入ると思うんでちゅか?

もし、おまいたちがスタンダードのデッキを試すのに捧げる時間がいっぱいあるなら、人気のあるデッキを全部回して他のと対戦させてみて、どれが最強なのかを決めるってのは、いい練習になるかも知れないでちゅね。もし、ぼくちんが明日レガシー・トーナメントを戦おうとしてるとしたら、大会で10%以上を占めそうなデッキを予想することはできないけど、当たっても不思議じゃないデッキは30以上あるでちゅ。レガシーにおいてはスタンダードと同じやり方はほぼ不可能かつ著しく役に立たないでちょうね。

レガシーへの準備をするってことは、見慣れない状況に直面する準備をするってことでちゅ。その一番の方法は、直感を磨くことと、自分のデッキの内と外を知ることでちゅ。

さらに言えば、レガシーはスタンダードよりやりがいある難しいフォーマットだってことでちゅ。10倍のカードと15倍のデッキに詳しい必要がある上に、ゲームの進行はより速く、より複雑で、よりミスが許されないでちゅ。ライブラリ操作があって、マナ妨害があって、フリー・スペルがあって、爆発的なコンボデッキがあって―考えないといけないことがたくさんあるんでちゅ!レガシーにおいては、デッキをマスターすることは困難なことでちゅが、見返りも大きいんでちゅ。

要するに、メタ・ゲームのわずかな変遷を嗅ぎ付けてそいつらを食い物にする超人的な本能を養わないと、レガシーで勝てるデッキを選択することはとってもとっても難しいんでちゅ。このフォーマットで上達したいなら、デッキ・リストの調整とゲーム・プレイの練習に集中する必要があって、それを達成する最高に最良の方法は、複数のトーナメントを通して同じデッキにこだわるってことでちゅ。

この戦略にはさらに別の利益もあって、おまいたちはいつもいつも新しいカードを手に入れようとして困ったりする必要はちっともないってことでちゅ。レガシーは安価なフォーマットではないんでちゅ。最近の水蓮の葉飛びの最中に、実物提示教育に70ドル払った男からの言葉として受け取ってくれでちゅ。加えて、おまいたちは同時に2つの異なるフォーマットとか(SCGインビテーショナルみたいな)分割フォーマットのイベントとかに向けて準備することなんかがあったりすれば、別のフォーマットに費やす時間にも体を休めることができるだろうでちゅ。


どうやってデッキを選ぶべきか?

この質問にさえなければ、答えはすべてステッキ・キャンディの森とチョコレート・ファッジの川ってことでちゅよね?デッキがあって、全然乗換えたりしなくてよくて、全部分かったでちゅ!でも、間違ったデッキを選んだら、八方塞がりで勝てないことになったら、どうするでちゅか?

罠をかわすこと

おまいたちの一番大きな心配事が悪いデッキで偶然にも八方塞がりになるってことなら、ひとついいことを教えてやるででちゅ:[渦まく知識]のあるデッキを選ぶんでちゅ。レガシーにおいて青は圧倒的に最高の色でちゅ。[渦まく知識]は圧倒的に最高のカードでちゅ。[渦まく知識]デッキは、ほとんど弱点がない(あるいは、極端な弱点が最も少ない)傾向にあり、いじりようがあるから、おまいたちがどうしようもないなんて状況には閉じ込められにくいでちゅ。

これはつまるところ、MUDとかゴブリンとかドレッジとかぼくちんの愛するポックスとか、そういう変態アーキタイプはやめとけってことでちゅ。こいつらのどれかがトップメタになりうるんでちゅか?あり得なくはないでちゅね。こいつらのどれかが最高の週末にしてくれまちゅか?それも起こり得るかも知れないでちゅ。しかしながら、この問題に答えを出すためには100もしかしたら1000もの莫大な多様性をもつ対戦が必要になるでちゅ。たいていの人にらそんな時間は無く、あったとしても、デッキに裏切られないようにしっかりマスターするのに時間を使った方がマシでちゅわな。

難しいデッキと簡単なデッキ

これまで言ってきたように、レガシーは極めてやりがいのある困難なフォーマットでちゅ―この節のタイトルはもっと正確にするなら「難しいデッキともっと難しいデッキ」でちゅわな。しかしながら、要点としては、異なるデッキを使いこなすというのは異なるスキルを必要とすることでちゅから、おまいたちはこの話題に飛びつく前に自分自身の能力と限界について思い巡らすべきでちゅわ。

今月初めに、Paulo Vitor Damo Da Rosaがこのことについての素晴らしい記事を書いてるでちゅ。その中で彼は、デッキそのものが複雑であるが故に使いこなすのが難しい場合と、フォーマットについての深い知識を要求されるために難しい場合との重要な区別を示してるでちゅ。

前者の例はストーム、ドレッジ、コンボ・エルフでちゅ。初めて触った時には、これらのデッキは圧倒的にこんがらがったことになるでちょうね。ストームにはゲーム中3ターン以内に何百もの選択肢があって、一つのちょっとしたミスが負けに直結するでちゅ。ドレッジにおいて一番重要な決定はマリガンするか否かということでちゅが、土地6枚なら絶対マリガンしなきゃというブースター・ドラフトでの知識は、最初の手札が[Lion’s Eye Diamond]sと[Bridge from Below]sだった場合には全くもって役に立たんのでちゅ。

これらのデッキの唯一の救いは、一旦デッキの動きを身につけたなら、トーナメントの他の連中が何をしてるかなんて分からないとしても、絶好の機会が訪れるだろうってことでちゅ。そのカードどんなカードなの?
って、どうでもいいでちゅわ、[トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt]じゃないんだからぼくちん気にしないでちゅ。

ぼくちんはヴィンテージをごく稀にー運が良ければ年に1回か2回ーやるでちゅ。しかしながら、やる機会をもらった時は、フォーマットで一番回すのが難しいデッキと言われても、必ずストーム・コンボで登録するでちゅ。理由は単純で、ぼくちんはそれを長年回してきたからで、全然そのフォーマットの専門家ではないにしても、この一つのデッキとともに積み重ねてきた過去の経験がぼくちんの役に立つことには変わりないわけでちゅ。ぼくちんが2ターン目に仕掛けようと思ったら、対戦相手が[セラの天使/Serra Angel]やら[Psychatog]やら[Tezzeret the Seeker]やら[精神を刻むもの、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]やらで殺しにきたとしても、1ターン目に何を教示者で持ってこようかなっていう問題には実質的に変更はないでちゅ。

コンボ・デッキは、たまにやるだけのレガシープレイヤー以外にとっては、高い競技水準における良い選択になり得るでちゅ。しかしながら、これらのデッキについてことさらに大きな問題は、おまいら自身の個性に合うかどうかということでちゅ。ドレッジをうまく回せてしかもそれを楽しんでるなんて相当特殊なやつでちゅわ。

一方ではもっと単純なゲーム・プランのデッキもあるんでちゅが、こいつらはフォーマット全体についてのより多くの知識を要求されるものでちゅ。[秘密を掘り下げるもの/Delver of Secrets]を変身させるのはそんなにこんがらがることじゃないし、だいたいの人は[タルモゴイフ/Tarmogoyf]が何をするものかってことを理解できるでちゅ。そうは言っても、この試合で[もみ消し/Stifle]を打つのに最良のターンはいつなんでちゅか?どのエルフを[突然の衰微/Abrupt Decay]するべきなんでちゅか?彼女の[思案/Ponder]を[呪文貫き/Spell Pierce]するべきなんでちゅか?彼女がフェッチして基本的な[Volcanic Island]をもってくるのかそれとも[Tundra]をもってくるのかでその判断を変えまちゅか?

このカテゴリーのデッキにはデルバーと奇跡が含まれるでちゅ。Joe Lossettを覚えてまちゅか?まぁ、レガシーを頻繁にやるプレイヤーにとって、奇跡は完璧なデッキでちゅわ。相手がやってることを抑え込むことが目標なんでちゅからね。毎週レガシーの情勢を追いかけて、対戦相手が何をするかを知って、使えそうなサイドボードの計画を練って、ゲーム・プレイでの役立つ動きを頭に入れておく。こういったことは、何かまずいことがあるたびにデッキからデッキへころころ飛び移るようなことをしてるやつには、成し遂げられないことでちゅわ。

ぼくちんは19歳の頃のReidを振り返って、RUGデルバーと青白石鍛冶の5年間の経験があったらどんなことになってたかなぁと思い巡らせるでちゅ。もしおまいたちがレガシーの世界に乗り込みてぇと思ってるやつらなら、ぼくちんの失敗から学ぶんで、気楽にやれることを願ってるでちゅ。もしおまいたちがぼくちんみたいな年取った後悔まみれの情けないやつらだとしても、遅すぎなんてことはないでちゅ!トーナメントの度にデッキからデッキに飛び移って時間と労力をつぎ込むことはやめるんでちゅ。おまいたちの信心を、1ヶ月、1シーズン、1年と、ひとつのデッキに捧げるのでちゅ。おまいたちはいい時間を過ごせると思うでちゅよ。

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